2012年4月24日火曜日

「もう5年生なんだから…」

新年度がスタートしてはや2週間が経ちました。昨年度は3年生でしたが,今年度は5年生の担任です。実は初めての高学年でして,不安もありますがワクワクしています。

今回は,4月6日始業式の日に子どもたちに配った学級だより第1号を掲載します。この日のおたよりには学級名簿を一緒に載せましたので,少ないスペースで書く必要がありました。放っておくとどんどん文章が長くなる私にとって,最初の試練です。


★以下 平成24年4月6日学級だより「5年2組学級だより(仮)」より★



進級おめでとうございます。 

5年2組の担任となりました,田中先生と申します。

「そんなことより(仮)とはなんだ(仮)とは!」とお叱りを受けそうですね。2組の子どもたちに出会い,ひとりひとりの顔をじっくりと見て,実際に話をしてみてから決めようと考えています。というわけで,少しの間だけ(仮)の題名をお許しください。

5年生というと「高学年の仲間入り」とか「6年生のリハーサル」というようなイメージがあるからでしょうか。子どもたちにも,つい「もう5年生なんだから…」と言ってしまいがちです。しかし本当は「5年生だから○○」という決まった姿が先にあるのではなく,子どもたちひとりひとりが「なりたい自分」を思い描き,努力を続けたその先にそれぞれの5年生の姿があるのだと思います。私たち大人のできることは,そんな「なりたい自分」を目指す子どもたちが安心して前に進めるように,陰日向に支えることではないでしょうか。
保護者の皆様にもたくさんのご協力をお願いすることがあるかと思います。一年間,どうぞよろしくお願いします。


★補足★


4月,学級開きの様々な場面で,教師はつい「5年生になったんだから ○○ 」とか「5年生なんだし □□」という”魔法の言葉”を口にしながら子どもたちとの関係を築いていきがちです。「さすが5年生」なんていうのもその1つかも知れません。子どもたちは健気にも「そういうものなのか」と思い,4月パワーで必死にその○○や□□を目指そうとします。
ところが実際には,そう簡単に(魔法にかかったように)何かができるようになる子どもばかりではありません。カレンダーが3月から4月になっただけで皆が急に成長するなんて,そんな妙な話はないでしょう。
もちろん4月という心機一転のチャンスに「今年こそは!」と意気込む子どもは多いでしょうし,そういう気分の高まりが子どもの力を伸ばすという側面もあると思います。しかし,だからと言って,教師が「もう5年生なんだから…」と言いながら子どもを伸ばそうとするのは,なんだかズルいような気がするんですね。うまく言えないのですが…。

そんな思いもあって,「学級だより(仮)」なのだと自己分析しています。このあたりは次の機会に。



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